近年日本にもインフレの波が到来し物価上昇から相対的に円の価値が目減りしています。
本来であればその分収入が増えていき、個人の生活も楽になってくるはずですが、現実賃金上昇はあるもののインフレ負けし、実質賃金が伸びない──。そんな中で「節約しているのにお金が貯まらない」と感じる人は多いはずです。毎日節電、節水、外食はせず自炊を徹底。労力の割に捻出できるお金は数千円・・・。
実際のところ、節約よりも効果が大きいのが固定費の見直し。毎月の支出を構造的に減らすことで、家計を根本から安定させることができます。
なぜ今「固定費の見直し」なのか
前述した様に日本の実質賃金はここ10年以上マイナス傾向です。収入を増やすよりも支出構造を整えるほうが短期的な効果が大きいのが現実。
特に保険や通信費などの固定費は一度見直すだけで、長期的な支出改善が可能です。
私自身、家計を見直した結果、年間約52万円の支出削減に成功しました。これは「節約」ではなく「仕組みの改善」で得た成果です。
実際に見直した3つの固定費
① 生命保険の見直し:▲37,000円/月
まず最初に取り組んだのが生命保険です。
多くの家庭では「なんとなく加入した保険」が家計を圧迫しています。私も例外ではなく、月4万円もの貯蓄型保険に加入していました。
ある方が繰り返し語られている通り、貯蓄型保険は“鬼畜型保険”です。貯蓄型保険の実態は目玉が飛び出るくらい手数料が高い投資信託と補償の薄い保険のセット商品です。
私が加入していた保険について軽く触れると
| 保険の種類 | 補償内容 | 月額 | 解約返戻金 |
| 米ドル建終身保険 | ・死亡or高度障害時に$60,000 ・年金として月額$600 | $190.26 | 当時で$7,740 |
| 米ドル建養老保険 | ・死亡or高度障害時に$50,000 | $68.47 | 当時で$1,858 |
| 合計 | 死亡時に$110,000 | $258.73 | $9,598 |
上の表を見て皆さんはどう思いますか?
当時の私は「お得で補償のいい保険に入っている」「これで老後も安泰」と思っていました。
今考えると、掛け金に対する保証が見合っていない。貯蓄型保険の利率があまりにも低くインフレにも対応できない。とメリットが1つも出ません。
この保険の見直し方法として
- 遺族年金・公的保障をまず把握
①遺族基礎年金の把握
②遺族厚生年金の計算
③ライフステージの変化(子供の成人等)に伴い同受給額が変化するかの把握。
遺族厚生年金の詳しい受給要件に関しては、日本年金機構のHPから確認してください。
参考:日本年金機構 - 残された家族が必要な生活費を算出
①基礎生活費の算出
②子供が成人するまでの学費など、残された人の収入だけで賄えない範囲の費用を把握
③合算して本当に必要な費用を算出 - 差額だけを掛け捨て保険で補う
上記の手順で行いました。
結果的に毎月40,000円→2,570円に。補償はむしろ充実し、支出は大幅削減に成功しました。
② 通信費の見直し:▲6,300円/月
次に取り組んだのは通信費です。
大手キャリア+ポケットWi-Fiで毎月7,700円支払っていましたが、格安SIMを調べて再契約。現在は1,400円で快適に使えています。
通信費は「見直し=ストレス」だと思われがちですが、調べる手間のリターンは非常に大きく、わずか数時間で、年間約7.5万円が浮きました。
③ サブスク契約:▲1,000円/月
最後にサブスク。家族それぞれが個別に契約していたサービスをファミリープランに統合。これだけで年間12,000円の削減です。
年間52万円の支出削減がもたらす効果
固定費を見直した結果、家計に「余白」が生まれました。
単純計算でも、年52万円=月約43,000円。これを投資や貯蓄に回せば、将来への安心感が一気に高まります。
例えばこの43,000円を年利4%で20年間積み立てれば、約1,570万円になります。
家計の改善は「今の安心」だけでなく「将来の資産形成」にも直結します。
家計管理で意識している3つのポイント
- 貯蓄率20%以上を維持する(固定費削減が基盤)
- 必要な浪費には使う(メリハリを持つ)
- 毎月の振り返りで次月に活かす(PDCA)
家計簿アプリで収支を「見える化」し、毎月の改善を継続。一般的に提唱されている通り、家計管理は継続することで生活の自由度が上がります。
老後不安は「支出の構造」を整えることで軽くなる
多くの人が「老後資金5,000万円」という数字に不安を感じます。ですが、実際に家計を整えれば、年金収入+必要最低限の支出で十分に暮らせるケースは多いです。
教育費や住宅費など将来の大きな支出に備えつつも、今できる最善の行動は“ムダを減らし、流れを整える”ことです。
まとめ:まずは自分の家計を見直そう!
インフレに負けない家計を作るには、収入を増やすよりも固定費を減らすことが先。一度仕組みを変えれば、努力せずに貯まる家計が実現します。
保険、通信費、サブスク──まずはこの3つから始めてみてください。